八ッ場ダム住民訴訟
1都5県 WEBニュース
〜東京・群馬・埼玉・栃木・茨城・千葉〜

【茨城の会】1月25日、私達は水戸地裁にて第1回口頭弁論を行った。陳述人の塚越、浜田、柏村の3氏は、税金の無駄遣い、危険な地盤、茨城の水余り、地元住民の苦境を切々と語った。住民訴訟は間接民主主義の不備に泣く住民の悲鳴だ。既に秤は行政に傾いているのだ。しかも我々は手弁当だが、税金の無駄遣いを指摘された被告側は俸給をもらいながらの裁判だ。「この件は裁判に馴染まない」と語った被告側の伴弁護士の不敵な薄笑いが象徴的だ。司法はここを認識して欲しい。(神原

【栃木の会】八ツ場・南摩・湯西川ダム住民訴訟第1回公判は1月27日。法廷は人も熱気もあふれんばかり。最初に流域の会の伊藤・高橋さんが図表を駆使して陳述。水需要、人口減少、水余り等のグラフに裁判長もウンウンと頷いていた。続いて南摩ダム直下の住民、広田・奈良さんが陳述。公団から初めて説明されたのは事業開始後31年目であり、計画変更のたびに振り回され人間関係も破壊された等、当事者の苦しみを訴えた。宇都宮市が相手の湯西川ダム訴訟も2月2日に開廷。(葛谷)

【群馬の会】1月28日10時より群馬での第1回口頭弁論があり、原告16人、代理人7人、傍聴者47人の参加があった。意見陳述は、原告代表の斎田が総括論、真下が利水、治水、地質、環境などについて、鈴木郁子(「八ツ場ダム」明石書店の著者)が、現地住民の気持ちを熱弁。直前までパワーポイントが作動せずハラハラしたが、地権者から送られたオオタカ、クマタカの写真、鈴木の現地写真も含めて編集したパワーポイント(31枚のスライド)を何とか操作した。(真下)

【東京の会】いよいよ2月16日(月)10時から、第一回目の裁判が東京地裁606法廷で開かれます。原告44名と、経験豊富な弁護士陣で、法廷での闘いに挑みます。記念すべき第一回は、弁護士と原告2人による意見陳述も予定。原告はそれぞれ、地下水の問題、雨水利用の推進に関わってきた立場から、東京に八ッ場ダムの水は必要ないことを訴えます。10:45頃から近くの弁護士会館で説明会も開催します。・・ぜひ傍聴を!(深澤)
【埼玉の会】東京の裁判の1週間後、今度はさいたま地裁で裁判が始まります。2月23日(水)午後1時15分より301号法廷で原告側意見陳述を弁護士と原告3人で30分間行います。パワーポイントを駆使して美しい吾妻渓谷を裁判官に印象付け、利水、治水、地質面、そして財政上からも八ッ場ダムが埼玉県にとって必要ないことを訴えます。裁判終了後、午後2時半より県庁記者クラブにおいて記者会見を予定しています。(藤永) 【千葉の会】千葉は1都5県の最後、3月11日が第1回裁判となりました。「もしかしてこんなに遅くなったのは行政側弁護士の都合?」と勘ぐったり・・。千葉は1337名で監査請求し、51名の原告団と弁護団で裁判を手ぐすね引いて待っています(?)国の事業費変更以前に佐倉や習志野の市議会から県に対し「八ッ場ダム事業の見直しを求める意見書」も出され、その不合理性が訴えられてきたのだから、この裁判を真剣に受け止めてほしい。切に願っている。(中村)

弁護団の一言:いよいよ住民訴訟が始まりました。不要なダム建設、違法な支出を拒むべく、
弁護団では、総力を結集し、勝利のゴールを目指します。

予定地(群馬県長野原町)の今:水没予定地では流出する住民が続出。当初340戸の世帯数は半数以下に。約束の代替地もできず、多数を占める借地・借家人は補償金の額も僅か。転出、残留を問わず生活不安に苛まれている。(清沢)

発行:八ッ場ダムをストップさせる市民連絡会/八ッ場ダム住民訴訟弁護団/八ッ場ダムを考える会http://www.yamba-net.org/ 第1号(05年2月14日)

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