八ッ場ダム住民訴訟
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〜東京・群馬・埼玉・栃木・茨城・千葉〜

第2号(05年3月14日)

【東京の会】東京地裁第1回裁判(2/16)は傍聴席に入りきれないほど大勢の人が来廷。弁護士が提訴理由を説明、「必要もないダムのために故郷を水没させる悲劇を許してはならない」と訴え、2人の原告が「雨水リサイクルや地下水活用を優先するべき」「八ッ場ダムは税金のムダ遣い」と主張した。 第2回裁判は、4/20(水)午前10時より30分ほどで、その後、隣の弁護士会館で説明会。また、5/28(土)午後、江戸川のグリーンパレスで学習会開催予定。詳細は042-341-7524へ。(深澤)

【埼玉の会】春めいた天気の加勢も得て2月23日の第1回目の裁判では、さいたま地裁一広い法廷が、立ち見を含め、傍聴者で埋め尽くされた。3人の原告による意見陳述で、八ッ場ダムに必要性がなく、危険性があり、自然破壊をもたらし、県にとっても不要で財政上の無駄であると主張した。パワーポイントでクマタカなどの鳥たちや吾妻渓谷も映し、様々な問題点を視覚に訴えました。次回の口頭弁論(5月11日午後3時半よりさいたま地裁)でも原告側が陳述できる1時間を得た。乞うご期待!(藤永)

【千葉の会】第1回裁判の法廷は原告を含め60数名の傍聴人で埋め尽くされた。被告側からの答弁書では「いずれも棄却する。訴訟費用は原告負担とする」などととても偉そうだったが、パワーポイントを駆使した原告の陳述に、裁判官のみならず、あの伴弁護士さえも見入っていたのは意外だった。終了後の集会で、弁護団から幸先の良いスタートをきったとの感想もあり、次回も大勢で傍聴をしようと確認しあった。第2回裁判は5月27日午前10時半、一番大きい刑事法廷を予定。(中村)

【群馬の会】2月12日(土)鬼石町長と高橋利明弁護士の案内で下久保ダム、隣接している譲原地すべり地帯、地すべり館の見学に行きました。脆弱な地質、蘇ることのない三波石峡、巨額な費用をかけての地すべり工事、八ツ場ダムと共通する問題を感じました。3月20日(日)中之条ツウィンプラザにて学習会「八ツ場ダムは大丈夫か?」(大滝ダムのビデオ「42年目の裏切り」上映会も)を行います。群馬の会ニュース2号を発送中、次回の裁判は、4月15日(金)13:00〜です。(真下)
【茨城の会】いよいよ茨城は第2ラウンド。今度は被告の茨城県が弁論すべき番だ。まさか準備書面を手渡して後はダンマリではあるまい。第1ラウンドで県が書面で主張した「ダムの必要性」や「ダムの使用権を取り下げるか否かは利水行政上の判断であり、財務会計上の管理行為ではない」をどう弁論するか注視したい。県には説明責任がある。主権者である県民が原告だ。3月29日(火)午後1時30分。水戸地裁第二ラウンドをこの国の良識が見つめる。(神原) 【栃木の会】利根川は栃木県内を流れない。しかし八ツ場ダムで治水上著しい利益を受けると9億円負担の計画。1月27日の第1回口頭弁論ではこの点を指摘。思川の洪水は渡良瀬遊水池ですべて調整され、利根川本川には影響を及ぼさない。南摩ダムについて栃木県が治水負担する理由はないはず。湯西川ダムも含め3ダムで750億円もの負担は不当と主張している。第2回は4月14日(木)。事務局だより3号を2月末に発行。(葛谷)
予定地の(群馬県長野原町)今:ダムサイト予定地周辺では、ボーリング調査が進む。川原湯温泉駅周辺では、大規模な地すべり対策工事によって山肌が削り取られ、現地は土木工事のテーマパークと化している。2月末、国交省は代替地分譲基準の最終回答を発表。代替地造成が遅れ、地価も割高なことから、流出する住民があとを絶たず、現地がダム計画を受け入れた1985年以来掲げられてきた「現地再建」は、実質的に破綻したとされる。(八ッ場ダムを考える会)

発行:八ッ場ダムをストップさせる市民連絡会/八ッ場ダム住民訴訟弁護団/八ッ場ダムを考える会 http://www.yamba-net.org/ http://www.yamba.sakura.ne.jp/ 連絡先:042-341-7524(深澤)048-825-3291(藤永) 

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